パンを作るときに必要なドライイーストは生地を膨らませるため欠かせない物です。
でも、パンを作ろうと思った時にドライイーストがなかった!なんていうことはないですか?
ご家庭に割とある重曹やベーキングパウダーのどちらかで代用できたら、わざわざ買いに行かなくて良いので嬉しいですよね!
そこで今回は、ドライイーストとは何なのか?重曹、ベーキングパウダーで代用できるのか?またベーキングパウダーとの違いについて調べてみました!
ドライイーストとは何?
ドライイーストが登場したのは19世紀以後になってからで、フランス人の生物化学者であったパスツールがパン酵母の研究を進めたことがきっかけです。
ドライイーストは酵母の意味になり、酵母は果物や樹液等の自然に生息している酵母菌と言う微生物になります。
その微生物を休眠させ活動を止めた状態にし、乾燥させて作られた物をドライイーストといいます。
◆ドライイーストの働き方
ドライイーストが糖分をもっともよく発酵させるのは30℃付近で、パン作りに使われる温度範囲はだいたい25~35℃です。
温度が低いと発酵が遅れ、10℃以下ではほとんど止まってしまいます。
反対に50℃以上では死滅してしまいます。つまりドライイーストは微生物で、目には見えない生き物なのです。
◆ドライイーストの保存法
ドライイーストは、開封することによって、少しずつ活性が失われていきます。
開封後は速やかに使い切るのが望ましいのですが、残った場合はきっちりと密封したうえで、冷蔵庫か冷凍室で保存しましょう。
代用には重曹とベーキングパウダーとどちらがよい?
パンを作る時に膨らませる為のドライイースト以外で代用できそうなものはベーキングパウダーや重曹になります。
ベーキングパウダーをパン作りやお菓子作りに利用すれば、ふくらし粉として機能します。
仕上がりは、ふんわりした感じになります。
しかし、あまり膨らまず固いパンになってしまうこともあります。
また、重曹を使った場合は、黄色がかった色合いで苦みがあります。
仕上がりは、しっとり、まったりという感じになります。
つまり、どちらがよいかというのはいいきれません。
仕上がり感によって使い分ける必要があるのです。
ドライイーストとベーキングパウダーの違いは?
ドライイーストとベーキングパウダーの違いは‥‥
◆ベーキングパウダー
炭酸水素ナトリウムを原料にする膨らし粉です。
水と熱を加えることによって炭酸ガスを発生させ、その気泡で焼いているときに生地が膨らみます。
膨らむ力が少し弱いため、弾力のある生地はあまり膨らませることはできません。
仕上がりはサクサクしていた状態になりケーキ類に向いています。
◆ドライイースト
イースト菌を乾燥させたものです。
時間をかけて、イースト菌が発酵することによって炭酸ガスを発生させて、生地を寝かせることによって膨らみます。
膨らむ力はベーキングパウダーよりも強いので、弾力のある生地でも膨らませることができます。
仕上がりはモチモチした状態になりパンに向いています。
まとめ
今回はドライイーストは何なのか?ドライイースト、ベーキングパウダー、重曹の違いについて調べてみました。
ドライイーストやベーキングパウダー、重曹どれもが膨らませる力がありますが、炭酸ガスや発酵の仕方が違うんですね。
もしドライイーストがなかった場合、ベーキングパウダーや重曹でも代用はできますが、本来のパンのように膨らみ方は劣るということです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもあなたのお役に立てたのなら嬉しいです