
和食を作る際に必要な料理酒とみりんですが、どちらも常に自宅にご用意されてますでしょうか。
料理酒もみりんも煮物の材料でよく使用されます。
どちらも原材料に麹やアルコールなどと記載されていますが、料理酒とみりん…2つのはっきりとした違いは何なのでしょうか。
原材料が似ていますので、代用することもできるのでしょうか。
そこで今回は、料理酒とみりん、それぞれの違いと、代用できるのか?ということに加えてそれぞれの賞味期限や保存方法もご紹介いたします!
料理酒とは
料理酒は「お酒」であり、料理に加えることによりコクやうまみをプラスしてくれますが、そのまま飲むことはできません。
料理に入れて加熱することによりアルコール分が揮発しますので、料理の味の邪魔をせずおいしさを引き立ててくれます。
もちろん、アルコールですが揮発するので未成年の方も心配いりません。
料理酒はお酒に塩や糖類、水あめや発行調味液などを加えた「醸造調味料」として売られているものや、お酒にアミノ酸や清酒などを加えた「合成清酒」として売られているものがあります。
みりんとは
みりんとは「調味料」であり、もち米や米麹、醸造アルコールが原材料で、料理に入れることによりまろやかなうまみに仕上げてくれるものです。
また、魚の照り焼きなどを作る際、最後に煮締めるときに使用し「照り」を出す役割もします。
アルコールが含まれており、アルコール度数が13~15度あり醸造酒に分類される「本みりん」とアルコールが含まれていない「みりん風調味料」の2種類があります。
それぞれを代用する場合
料理酒はあるけどみりんがない、またはその逆パターンの場合、どちらか一方で代用できたら余分な調味料を買う必要はありませんよね。
ひとつずつ見ていきましょう。
【料理酒をみりんで代用する場合】
アルコールが含まれている「本みりん」で代用しましょう。代用する分量は、レシピに記載の料理酒の量と同量を加えてください。
みりんは甘みがありますので、レシピに砂糖が含まれている場合は砂糖の量を減らすなどして甘みを調整する必要があります。
その場合はみりんを先に加えてから砂糖を入れるようにするのが味の調整がしやすいです。
【みりんを料理酒で代用する場合】
アルコールに加え甘みがプラスされている「醸造調味料」を使用するのが良いでしょう。代用する分量はみりんと同量です。
「合成清酒」を使って代用する場合は、砂糖やはちみつを入れて甘みを調整してくださいね。
料理酒とみりんの賞味期限と保存方法
料理酒とみりん、それぞれどのような方法で保存しておけば長持ちするのでしょうか。
【料理酒の賞味期限と保存方法】
料理酒の賞味期限は未開封なら1年半ほどですが、開封してからは2か月が目安です。
2か月経っていなくても、なんとなく白く濁ってきてしまったら、空気中の雑菌が混じっているので使用はやめましょう。
未開封のままなら直射日光を避けて常温で保存しておいて大丈夫です。
開封後の保存方法は、ガスコンロ下など、できるだけ湿気が少ない冷暗所なら常温保存も可能ですが、なるべく良い状態のまま保存したい場合は冷蔵庫で保存しておくのが良いでしょう。
【みりんの賞味期限と保存方法】
みりんは開封前の賞味期限は本体に記載されていて、だいたい製造から1年~1年半くらいです。開封後の賞味期限は、開封してから半年が目安です。
未開封の場合は、冷暗所で常温保存で大丈夫ですが、開封後は冷蔵庫で保管し、なるべくはやめに使い切りましょう。
糖分が多いので甘み成分(アミノ酸)が結晶化することがありますが、開封後半年程度でしたら品質には問題ありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
料理酒とみりんの違いや、賞味期限と保存方法をご紹介いたしました。
料理酒とみりんについて
- 料理酒とみりんはアルコール度数と甘み、添加物が違います
- それぞれ代用する場合は甘みを調整すれば可能です
- 開封後の賞味期限は料理酒は約2か月、みりんは約6か月
- 開封後の保存方法は料理酒もみりんも冷蔵庫がオススメ
お料理に欠かせない料理酒とみりんですが、それぞれの良さや違いを把握して、レパートリーを増やしていきたいですね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもあなたのお役に立てたのなら嬉しいです。