日本は四季がある国です。
寒い時、暑い時に合わせて四季折々のファッションでおしゃれを楽しんでいることと思います。
お洋服によく使われる素材の”キュプラ”と”ポリエステル”についてご存知でしょうか?
どちらも手触りがサラッとしているので、涼しい気分にしてくれますよね。
それに、しわもあまりつかないイメージがあるので、どちらもスカートやスーツの裏地などに使われる素材です。
では、キュプラとポリエステルの違いははっきり分かりますか?
今回は、そんなキュプラとポリエステルの違いと、どちらがより涼しいのか、しわがつきやすいのかをご紹介します!
キュプラの特徴
- 吸湿性・放湿性が高い
- 静電気が起きにくい
- やわらかくて、ドレープ性がある
- 水洗いにより縮む可能性がある
- シワになりやすい。
- 摩擦によって繊維が毛羽立ちやすい
キュプラとは、コットンリンターを原料とした素材です。
コットンリンターとは、綿花を取った後、綿実表面に生えている2~6mmの繊維のことです。
キュプラとは、「銅」という意味で、素材の製造工程により名づけられました。
キュプラは縮む素材のため、水洗いができないものが多く、自宅であれば中性洗剤でのドライコースを使用するのが良いでしょう。
シワにもなりやすいので、乾燥時は注意が必要です。高価なものは、クリーニングにお願いした方が良いですね。
キュプラの特徴について詳しくは、
『キュプラの特徴や洗濯方法とは!レーヨンとの違いについてもご紹介!』の記事で紹介しています!
ポリエステルの特徴
- 吸湿性が低く、乾くのが早い
- 静電気がおきやすい
- 水による縮みがない
- シワや型崩れの心配がない
- 薬品に強く、カビや虫に食われる心配もないため、保管が簡単
ポリエステルは、石油を原料とする合成繊維のひとつです。
そのため、洗ってノンアイロンで着られるほど、シワになりにくく速乾性に優れているのが一番の特徴ではないでしょうか。
自宅でも気軽に洗えることが嬉しいです。
ポリエステルについては、
『ポリエステル生地の特徴についてご紹介!しわを伸ばす正しいアイロンがけとは?デメリットは臭い?』の記事で詳しく紹介しています!
涼しいのはこっちの素材!
キュプラとポリエステルの特徴を比べてみると、キュプラは吸湿性がよく、ポリエステルは吸湿性が悪いです。
吸湿性が良いと湿気を外に逃がしてくれる働きをしてくれますので、蒸れにくいということになります。
よって、どちらが涼しい素材なのかを選ぶならキュプラに軍配が上がります。
しわがつきやすいのはこっちの素材!
こちらも両方の特徴を見比べると一目瞭然ですね。
ポリエステルはしわがつきにくく、アイロンなしでも着られるという特徴があります。
反対に、キュプラはしわになりやすいため、乾燥時に注意が必要となります。
という理由で、こちらもしわがつきやすい素材を選ぶならキュプラが圧倒的勝者です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
- 涼しいのはキュプラ
- しわがつきやすいのはキュプラ
キュプラとポリエステル、見た目は少し似ていますが、性質や特徴に大きな違いがあります。
強度で選ぶならポリエステルですが、着心地の良さを重視するならキュプラが最適。
涼しく蒸れにくいキュプラに、しわが付きにくいポリエステル…。
季節や用途によって、お洋服の素材も選び分けていきたいですね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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