料理の過程や、和食の味付けなど日本の家庭には欠かせない味噌と醤油。
調味料では大活躍の味噌と醤油ですが、塩分がどのくらい高いのか気になりますよね。
それぞれの塩分濃度をご紹介するとともに、二つの類似点と歴史についても知っておきたいものです。
今回は「味噌と醤油の塩分濃度の違いと類似点や歴史について」詳しくご紹介していきます!
普段よく口にする味噌や醤油について知りたい方は是非参考にしてみてください。
味噌と醤油の塩分濃度
味噌と醤油にはそれぞれ何種類かの種類があり、それぞれ塩分量や塩分濃度も異なります。
それぞれの種類別に食塩含有量を比較してみました。
【味噌】
◼︎淡色辛みそ・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ0.7g
◼︎赤色辛みそ・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ0.8g
◼︎甘みそ・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ0.4g
◼︎減塩味噌・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ0.3g
【醤油】
◼︎濃口醤油・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ0.9g
◼︎薄口醤油・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ1.0g
◼︎減塩醤油・・・6g(小さじ1)中、食塩含有量は およそ0.5g
味噌の塩分濃度は種類によって多少異なりますが、平均して11%と言われています。
それに対して醤油の塩分濃度は濃口醤油だと約16%、薄口醤油ではさらに濃い約19%だと言われています。
味噌と醤油を比較してみると、種類にもよりますが味噌の方が塩分は少ないようです。
塩分が気になる方には、比較的塩分が控えられている、減塩のものをおすすめします。
味噌と醤油の違いや類似点は?
味噌と醤油は見た目も味も全く違いますが、なんと原料はほとんど同じです。
原料はほぼ一緒なのに、どうしてここまで見た目も味も変わるのでしょうか?
作られる過程の違いについて探ってみたいと思います。
味噌は蒸した米・麦にこうじ菌を加えることによって、でんぷん、タンパク質が多く含まれていますが、醤油は蒸煮された大豆と炒って砕いた小麦にこうじ菌を加え混合するので、ほとんどがアミノ酸でできています。
また、味噌は蒸した大豆とこうじに食塩と酵母菌等を加え均一に混ぜた後、1、2か月から半年ほどかけて発酵、熟成します。
醤油は大豆と小麦を混ぜたものに、こうじと食塩水と酵母を加え、ゆっくり半年以上発酵・熟成させます。
作られる過程の違いによって原料がほとんど同じでもここまで違いが生まれます。
味噌と醤油の歴史
日本の遥か昔、縄文時代に日本には醤(ひしお)という、食材を塩漬けにして発酵させたものものがあり、それが味噌と醤油の共通の祖先とされています。
この醤から発展し、まず味噌が先に誕生し平安時代には言葉としても確立しました。
その後、味噌を作っているうちに底に溜まった溜まり汁が珍味だと調味料として用いられるようになったのが醤油の始まりだそうです。
醤油は早くとも鎌倉時代以降に作られたとされています。
したがって、歴史を見てみると味噌が先に作られ、味噌から醤油が生み出されたということです。
最後に
今回は普段何気なく口にしている味噌と醤油について紹介しました。
日本人にはなくてはならない調味料だと思います。
味噌と醤油の気になる塩分濃度とともに、あまり知られていない製造過程や歴史についても探ってみると面白いものですね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもあなたのお役に立てたのなら嬉しいです。